転換点——36歳の商談後
36歳のとき、重要な商談の後でフィードバックを受けた。相手はほぼ初対面の評価者だった。
「話の内容は良かった。ただ、第一印象が弱い。」
その言葉は、想定していなかった場所に当たった。怒りは来なかった。——一拍置いて、頭に浮かんだのは一つの問いだった。
「第一印象が弱い、とはどういう状態か。」
相手は私のことを何も知らなかった。経歴も実績も、まだ何も伝えていなかった。それでも「弱い」という判断が、すでに下されていた。
0.1秒で判断される、とはこういうことだ。感情で片づける問題ではなかった。設計の問題だった。